蒼姫様は、守られません!!② ~完~
みんながこっちを見る

とはいえ、幹部室にだから幹部以上しかいないんだけど

俯いていた優でさえ、顔を上げて驚いた顔をした



「なっ...カナちゃんいいの!?」

「嘘だろ、みぃ!」

「...奏翔」




優が声を零すのは想定外で驚いてしまったけど

それを表情に出すつもりは無い

奏翔は何も言わない



「嘘じゃないよ、ごめんね?みんな、ばいばい?」



そう言って幹部室から出る

下っ端たちに声を掛けられたけど、

それさえも振り切って倉庫から出た


クリスマスのときに決めた私と奏翔の約束

冬休み中に優が倉庫に来なかったら

私は姫...ううん、【蒼月】をやめるっていう約束


優は冬休み中、倉庫に来なかった

だから、私はやめた

それだけのこと
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