蒼姫様は、守られません!!② ~完~
「風稀と六花のこと...本当にごめんなさい。

あのとき、風稀と六花が死んだのは私たちのせいよ

もっと早く藍月組は動かせたわ

だけど、六花も大丈夫だと言っていたから

気を抜いてしまって..

私も裕も風稀たちなら大丈夫だって油断してたの

ごめんなさい、私たちが油断さえしていなければ

貴方の両親が亡くなることなんてなかったわ...!

本当にごめんなさい...!」



お母さんは泣いていた

確かに、そうだ

風稀さんと六花(リッカ)さんを私たちは信頼していた

風稀さんは強いからって私もどこかで安心してた



「ごめんね...立騎」

「みぃちゃん...」



「2人とも、もういいんだよ。

ちゃんと、真実を知った今、

俺は2人を責めることなんてできない

俺が藍月組を恨んでたのは

慎也さんに騙されたからってだけで

今は藍月組に対する怒りなんて全く抱いてないんだ」



立騎の優しい言葉に涙が頬を伝う

だけど、拭う気にもなれなくて

ただキツく目を閉じた
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