隣のキミ。


顔を上げ、むっとした表情を見せた。

瞳は少し潤んでいる。

やばい…からかいすぎたか。


「悪い。わかったよ、七海って呼ぶから」

「うっ……」

「七海な。七海。これでいいだろ?」

「………うぅ…」


本当は、輝の言っていた「特別感」を感じたから梨子と呼びたいところだが…

本人が「やめろ」と言うのであれば仕方ない。

…たまに呼んで恥ずかしがるのを見るってのも悪くないし。


< 104 / 138 >

この作品をシェア

pagetop