隣のキミ。
「なぜ私に急にプレゼントをくれるのですか?」
「え。なぜって誕生日だからに決まってるじゃなーい。おめでとっ七海ちゃん♪」
誕生日…そうか。
今日は私の誕生日だった。
毎日が幸せすぎて、誕生日なんて全く気にしていなかった。
朝からお姉ちゃんの機嫌がやたらと良かったのも…
なぜかお兄ちゃんが少し優しかったのも…
そういうことだったんだ。
「ま、まぁ…受け取ってあげます。ありがとうございます」
「も~!七海ちゃんってば照れてるのバレバレ~!」
「瀬戸くんに照れるわけがありません。冗談は顔だけにしてください」
「えっ!?美顔すぎて冗談に思えるですって!?」
瀬戸くんは毎日ハイテンションだ。