隣のキミ。


「なぜ私に急にプレゼントをくれるのですか?」

「え。なぜって誕生日だからに決まってるじゃなーい。おめでとっ七海ちゃん♪」


誕生日…そうか。

今日は私の誕生日だった。

毎日が幸せすぎて、誕生日なんて全く気にしていなかった。

朝からお姉ちゃんの機嫌がやたらと良かったのも…

なぜかお兄ちゃんが少し優しかったのも…

そういうことだったんだ。


「ま、まぁ…受け取ってあげます。ありがとうございます」

「も~!七海ちゃんってば照れてるのバレバレ~!」

「瀬戸くんに照れるわけがありません。冗談は顔だけにしてください」

「えっ!?美顔すぎて冗談に思えるですって!?」


瀬戸くんは毎日ハイテンションだ。


< 108 / 138 >

この作品をシェア

pagetop