隣のキミ。


そんな中、隣の真緒くんは固まったように黙って此方を見ている。

ど、どうしたのかな…真緒くん。

それに気づいた瀬戸くんが尋ねた。


「まーくーんー?どうしたのよー?」

「いや……俺、今日が七海の誕生日だって知らなかったんだけど…」

「えぇっ!?ちょっ、じょ、冗談よね!?まーくん!?」


慌てる瀬戸くん。

真緒くんは悪くない。

だって、誕生日なんて教えていないから。

むしろ、自分自身も忘れていたくらいだから。

というか、瀬戸くんが知っていたことの方が正直驚いたんだけど。


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