隣のキミ。
真緒くんは段差に腰を下ろし、私も隣に座った。
「今日、渡せないかもしれないけど…梨子、何か欲しいものある?」
「本当に気にすることないですよ。私は気にしていませんから」
「梨子は気にしなくても俺が気にするから。遠慮なく言って」
そう真緒くんは言ってくれるけど…。
欲しいものが特に思いつかない。
真緒くんが傍にいてくれるだけで充分なんだし、物欲なんて…
………あ。
こ、こんなことを欲しいとお願いしてもいいのかなっ…!?
でも、だって、付き合ってるんだもんね!?
いいよね!?