隣のキミ。
「ま、真緒くんっ…あのっ!私、死んでしまいそうなのでっ…そろそろっ……!!」
「ん」
そう言うと、すぐに離れてくれた。
真緒くんは優しいけど、たまに私をからかったりして意地悪になる。
そのギャップで喜んでしまう私は異常なのかな…。
「梨子。冗談でもああいう発言は禁止な。わかった?」
「わ、わかりました…」
本当は冗談ではなかったけど。
「で、決まった?欲しいもの」
「えっと…特にないのですが……。もし、真緒くんに何か貰えるのであれば、なんでも嬉しいですっ!」
「えぇっ…そんなこと言われるとハードル上がるな」
「無理にはくれなくていいんですよっ…!?」
もう今日は気にしてくれる真緒くんを見れて、幸せすぎる1日だった。
17歳の誕生日は一生忘れられそうにない。