隣のキミ。


放課後。

俺の家に着いたが、玄関の前から中々動かない梨子。

胸に手を当て、深呼吸をしている。


「梨子?」

「は、はい!大丈夫です!」

「かしこまらなくていいって。誰もいないし」

「えぇっ!?だ、大丈夫じゃありません!」

「何が?」


おろおろとしだす梨子。

聞いてねぇな、話。

靴を脱がせ、手を引き、自分の部屋の前に連れて行く。


「飲み物持ってくるから入ってくつろいでて」


俺はそのままキッチンへと向かった。


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