隣のキミ。
いつの間にか玄関から、お部屋の前へと連れて来られている。
「飲み物持ってくるから入ってくつろいでて」
そう真緒くんは言って、向こう側へと行く。
くつろぐ!?真緒くんのお部屋で!?
無理ムリむり!!!
私には天国でもあり、地獄でもある。
「梨子、さっきから何やってんだよ。ほら入れ入れ」
「わわっ…!?」
戻ってきた真緒くんに押されながら入る。
ま、真緒くんのお部屋だ…!!
「突っ立てないで、やるぞ」
「そ、そうでした!やりましょう!」
とりあえず今は宿題に集中して、気を紛らわせよう。