隣のキミ。


私は立ち上がり、真緒くんの目の前へ。

そして座る。

すぐ後ろには真緒くんがいるんだっ…!!


「そっち向きじゃなくて、こっち向きな」

「へっ!?」


くるっと私を半周させる。

すぐ目の前には真緒くんの顔。

目が合う。

背中は手で捕えられてしまった。


「どう?俺の匂いする?」

「うっ…はい……」

「そう」


そのままじっと私を見る。

やっぱり、正直に言ったのに見られるの…?


< 132 / 138 >

この作品をシェア

pagetop