隣のキミ。


「梨子……キスしてもいい?」

「キ、キキッ…キス……ですかっ…!?」


真緒くん、さらっとなんということを!?

キスなんてされたら…私っ……


「3ヶ月もずっと我慢してたんだから、そろそろ俺にも優しくして」

「我慢…していたのですか?」

「そう。だって梨子が凄く恥ずかしがり屋なの知ってるから。心臓もたないからとかいいそうだし」


図星だ……。


「で、でも…私、は、初めて…なのでっ……」

「俺も初めてだって。見てたんだから知ってるだろ?俺が彼女いなかったことくらい」


た、確かに…真緒くんに彼女がいた様子は今までなかった。

真緒くんも初めて…なんだ。


< 133 / 138 >

この作品をシェア

pagetop