隣のキミ。
とりあえずその日は驚きはしたが、無視をした。
きっと次の日にはいつもの輝に戻っているだろうと。
が、戻るどころか輝はどんどん進化…
いや、俺からすれば悪化していったのだ。
怪我をしているわけでもないのに謎の眼帯。
手にも中途半端に包帯をしている。
そして片手で少し古びた分厚い本を持ち、よくわからない呪文を唱え出したりもした。
「光と闇を司りし、使い魔よ。契約の下、我に力を貸すのだ。行け、クラマオ!」
「………」
「何をしている。早く行くのだ」
「…お前、殴るぞ」
そう…輝は中二病になっていたのだ。