隣のキミ。


手に何かが置かれた感触がした。

ま、真緒くんが第二ボタンをくれた…!!

やった!!

あまりの嬉しさにニヤケが抑えきれない。

そのまま顔をあげると…


「まさか七海ちゃんから言われるなんてね」

「…………」


…は?

私の目の前にいたのは真緒くんではなかった。

そして、第二ボタンをくれたのも真緒くんではなかった。

私はすぐさま後ろを向く。

ちっがーう!!!!

思いっきり、力を込めて、貰った第二ボタンを投げ捨てる。

さよなら、瀬戸輝の第二ボタン。

さよなら、私の頑張り。

さよなら、真緒くんの第二ボタン。

そして思いっきり走り、その場を離れた。






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