隣のキミ。


うぅっ…いつもの癖でまた隠れちゃった……。

そっと顔を出し、様子を窺って見ると、真緒くんはまだ見ている。

そういえばいつも隣にいる瀬戸輝の姿はない。

珍しい…どこに行ったんだろう……


「七海。輝なら職員室にいるぞ」


えっ!?

真緒くん、私の考えていたことわかったの!?

いないってことは今がチャンス!!


「これ……。……ったら………て……さい…」

「え?」


やっぱり声が出ない。




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