隣のキミ。
最初は驚きもしたし、正直ドン引きした。
だが、次第には慣れ、変な事を言い出せば軽くあしらうことも俺は身に付けた。
輝はクラスで色んな意味で浮き、敬遠する奴もいたが俺は変わらず一緒にいた。
「おはよ、輝」
「真緒、おはよう」
「…は?」
「え?」
約1年程続いた輝の中二病は、ある日突然治り、普通の輝へと戻った。
眼帯も包帯も古びた本も使い魔とか言っていた小さなぬいぐるみも何も持っていない。
ただの男子中学生の輝だ。