隣のキミ。


そういえば、この女子の名前を聞いていなかった。

明日七海が来たらこの女子が運んでくれたと伝えておかないと。


「名前は?」

「私は高橋 恭奈(タカハシ ユキナ)だよ。あなたは?」

「俺は倉本真緒。高橋って七海と仲良いのか?話したりする?」

「うーん…たまに話すことはあるけど……」

「まじか」

「え?」


七海が輝以外の誰かと話しているところなんて見たことがなかった。

そのせいで、七海は輝としか話さない、と思っていたが…

まだ話す奴がいたのか。



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