隣のキミ。


職員室にノートを持って行き…

七海のことを話しながら教室へと戻っていると、高橋は興味深そうに相槌を打ってくる。


「…へぇ。七海ちゃんって面白い子だね」

「んー…まぁそうだな」

「あんまり話せてないのに、七海ちゃんのことよく知ってるし…もしかして、倉本くんって七海ちゃんのことが好きなの?」

「え?」


俺は七海のことが好き?

そんなこと考えたこともなかった。

だって、七海は輝が好きだと思っているから。


「ご、ごめんね!もしかして、と思って聞いただけだから!」

「いや、大丈夫」

「あっ。じゃぁ、私はこれで。手伝ってくれてありがとう!」


そう言って高橋は自分の教室へと戻って行く。

気持ちが落ち着かないまま、俺も教室へと戻った。



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