隣のキミ。


放課後。

どうやら、輝はようやく行きたい店を絞れたらしい。

それは意外にも新しく出来た店や行列の出来る店、ではなかった。


「なんだか急に行きたくなったのよねー」

「懐かしいな」


輝の行きたいと決めた場所。

そこは、幼稚園や小学校の低学年の時に自分達の親と輝と一緒によく行っていた小さな喫茶店。

大体、帰りにここに寄り、親同士は楽しげに会話をして、喫茶店の前の小さな庭で俺と輝は遊んでいた。

小学校低学年以来だから…7~8年ぶりぐらいか。



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