隣のキミ。
相手
見て欲しい。
- 真緒side -
昼休みが終わり、授業が始まる。
俺の両隣の席は空席だ。
泣いた七海を追いかけられなかった。
なんて言えば七海が泣き止んでくれるかがわからなかったからだ。
あの時、俺が手紙を受け取り、輝に渡していれば…
七海が涙を流すことはなかったのだろうか。
七海と輝は上手くいっていたかもしれない。
きっとそんな考えも頭の中にあって、俺は受け取らなかった。
結局は俺は自分自身の我儘を優先してしまった。
「はぁ……」
後悔しても時は戻らないものだ。
つーか、輝はなんでいないんだ。