隣のキミ。


授業の始まるチャイムが鳴り、見つからないようにと校舎裏へ。

誰もいない…。


「さて、それで何があったの?」


私は、自分の困ったこの性格のこと。

さっきの真緒くんのこと。

全部を瀬戸輝に話した。

恋敵でもある瀬戸輝に話すなんて…

どうして話したのだか、自分でもわからない。


「何よそれー!!まーくん、七海ちゃんがあたしを好きだと思ってるの!?」

「そのようです」

「今までのことどう思っても、まーくん一筋だったでしょ…」

「あなたはわかっていたのですか?」

「当たり前じゃない。まぁ、第二ボタンをくれって言われた時は一瞬、あたしのことを好きかと思ったけど…」

「あれは事故です。私があなたを好きなわけがありません」

「真顔で言われるとちょっと傷つくわね…」


あれは失敗した黒歴史である。



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