キャンディ☆
第13章

反響

学校での嫌がらせは相変わらずだけど、

私に直接、意地悪をするというよりかは、

ものを隠されたり、落書きされたり

そんな感じだった。


それよりも、家まで見に来る人が

いることが増えて、そのことの方が

今は悩んでる。

なにかされるわけではないけど、

家の前にずっと立ってる人がいた。

それも夜中まで。


これには正直、恐怖を感じた。


あのポスターの写真の私とは

比べ物にならないくらい、普段の私は

普通な女子高生で、実物を見て

がっかりしてくれたらいいんだけど・・・


1人の男の人がいつも夜、

家の前に立ってる。


声をかけてくることもなく

ただじっと立ってる。

それが異様で、恐い。

「お母さん、またあの人いる・・」

「まだ、いるの?

 今日はえらく長いわねぇ~」


最近の我が家の話題はもっぱら

この謎の人物のことだ。

「今日ね、お母さん警察に相談に

 行ってきたんだけどねぇ~・・
 
 被害が出てないことには動けないって

 言うのよ~。

 被害が出てからでは遅いのにぃ」

「恐い・・・・」
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