キャンディ☆
「どこ行こうか?」

彼が信号待ちになってそう尋ねてきた。


『どこでもいいです、あなたと一緒なら』

って本気で思ったけど

そんなことはもちろん口には出せず。


「ゆっくり話せるとこがいいです・・」

って言いながらなんだか、誘ってるみたいだと

自分で感じて恥ずかしくなってしまった。


「う~~ん、そうだな。俺の

 よく行くカフェ行く?静かでいいとこだよ」


彼はそう言ってくれた。

私がいらない心配なんてしなくても

よかったようだった。


「はい。行ってみたい!!」


「ご飯メニューもあるから、お腹すいてたら

 食べてみて」


そう言って車は湾岸線のほうへと進んで行った。


連れてきてくれたお店は

倉庫を改造してできたお店で隠れ家的だった。

これならほんとにゆっくり話せそうだった。


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