キャンディ☆
「林檎ちゃん、決まった?」

メニューを見てあまりにも悩む私。

どれもおいしそうで決めれない・・・。


「俺のおすすめはね、サンドウィッチ

 あ~これこれ」

と困ってる私にそう言って

メニューを指差してくれた。

「じゃぁ、これとホットココアにします」

「俺はアイスコーヒー」

と注文をすませた。

お店の中はソファー席と

テーブル席とカウンター席に

分かれていて私達はソファー席についていた。


そこが1番落ち着いて話せそうだった。

キャンドルと間接照明で

薄暗い店内。


オレンジ色のキャンドルがテーブルの上に

置かれていて、ゆらゆらとゆれながら

彼の顔を照らしていた。


「林檎ちゃん。学校どう?」


「えっ・・・みんな驚いてた。まさか

 私がモデルなんてって」

嫌がらせのことは言わなかった。

心配かけたくなかった。

だから極力、明るく言った。

でも、彼の顔は一瞬曇った・・・


「そっかぁ・・・困ったことはない?」


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