キャンディ☆

病院

その後のことはよく覚えてない。


救急車が来て、病院へ運ばれた。
私はずっと彼の側についていた。

でも、静かに目を閉じた彼は
いくら呼んでも目を開くことはなく。


お母さんも病院に一緒に来てて
しっかりしなさいって言うんだ。

しっかりなんてできないよ・・・

だって死んじゃったら・・・・


気が狂うってこういうことなのかな?


自分の意識とは関係なく
突然、叫んだり・・・
泣いたり・・・


その度に、お母さんが私の手を
握ってくれて・・・


その日は、私とお母さんは
病院の長い椅子で夜を過ごした。


手術中っていう赤いランプが
ずっとついてて、それをぼんやり
眺めていると・・・・

そのランプがついてる間は
彼は生きてる証なんだって思えた。

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