キャンディ☆
お母さんの目には涙が浮かんでいて
私だけじゃないって思えたんだ。

お母さんだって圭さんのことを
私と同じだけの時間を
見てきたんだ。

そのお母さんが悲しんでないわけないって
わかった。

「あんたができることがあるはずよ」
お母さんはそう言って
私の髪を撫でてくれた。

「ご家族には病院が連絡してくださったから
 そのほかにも、彼が会いたい人が
 いるはずでしょ」

そこまで言われて私はやっと気付いた。

「お・・おかぁ・・さん・・・
 私、電話してく・・る」

私は澪さんとロビンさんに連絡した。


なにを言ってるのかわからない私の
話を2人は聞いてくれて
すぐに病院まできてくれた。

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