キャンディ☆
私は、半年の契約だった契約期間を
延長して彼のお店のモデルを続けることになった。

子供だった私はもぅ19歳に
なっていた。

彼の時間は止まったままで私だけの
時間が過ぎていた。

高校を卒業するころに、私は進学なんて
するつもりはなかった。



「お前の気持ちはずっと側で
 見てきて分かってるつもりだ。

 今、圭くんが目覚めてお前が進学もせず
 毎日、泣いて暮らしてると知ったら
 どう思う?」


「彼がいつ目覚めてもいいように
 彼に恥じない生き方を・・・

 自分の道を歩きなさい」

そう、お父さんに言われた。
お父さんの目には涙が浮かんでいた。



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