キャンディ☆
家に送ってもらうために、ロビンの
車に乗り込んだ。

「で?」

とロビン。

「なに?その短い単語」

「なんで泣いたの?」

「秘密ぅ」


「なんだよ、秘密って」
ロビンは笑っていた。
でも、目は笑ってない。

いつも私を心配してくれる。


「林檎が泣くときは、僕の側で
 泣いて・・・

 林檎が笑うときも、僕の側で
 笑ってほしい・・・」

ロビンの気持ちが切なくて
私はひどいことをしてるって
そう思えば思うほど、泣くわけには
いかなかった。


「わかった・・・・」

私はなるべく深い意味を考えてない
フリをして返事をした。

ロビンはもぅそれ以上なにも
言わなかった。

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