キャンディ☆
3年もの月日を俺は寝てた。

そりゃ、長い夢なはずだ。



親父にも俺が目覚めたと連絡をしてもらって
結局、兄貴がやってきた。


兄貴が病院についたころには
夜が明けていた。


兄貴から寝ていた3年の間のことは
聞いた。

でも、恥ずかしくて林檎ちゃんのことは
聞けずにいた。


兄貴はなんだかちょっと老けていた。
3年ってことは兄貴は31歳。

まぁ、3年ぶりだから仕方ないか・・・


俺も寝ながら3歳分ちゃんと老けてるって
ことだろう。


「お前、これからリハビリして
 3年分、こき使ってやるからな!!」
兄貴はうっすら涙を目にためながら
そう言った。

その様子を見て、心配をかけてたんだろうと
感じて・・・申し訳ない気分になった。
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