キャンディ☆

すれ違う想い

そんな私の前に1台の車が。

見慣れた小さなボディーの外車。
ロビンのものだった。

私に気付くとロビンはドアも
閉めずに降りてきた。


「なにやってんだよぉ?

 携帯も電源切ったまんまで・・」

私の腕をつかんで怒鳴った。


いつもそうだ。

いつも私の辛い時には彼ではなく
ロビンが側にいてくれる。

昔にもそんなことがあったっけ。


「あは・・・電源入れるの忘れてた」

心配かけたくなくて元気に
そう言った。

ほんとは、鼻の奥がツーンってしてた。
涙が出そうで恐かった。

ロビンは黙ったまま私を見つめてる。
彼の大きな瞳は、私の嘘を見透かそうと
しているようで目をそらした。

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