キャンディ☆

苺の思い

気まずい雰囲気を破ったのは苺ちゃんだった。

「ねぇ、圭さん。

 早く復帰しないとおねぇちゃん

 ロビにぃに持ってかれちゃうよ」

ロビにぃってのはおそらくロビンのことだろう。

「・・・そのほうがいいんじゃないかな?」

俺は自嘲ぎみにそう言った。


「あんたばか?」

苺ちゃんの声は震えていた。

「おねぇちゃんがだれの側にいたいのか

 ほんとにわかんないの??」

「ねぇ、だれのことが好きなのか

 ほんとにわかんないの?」

「どんだけにぶいの?」

一気に話して苺ちゃんは息切れしていた。

そこからは少し静かに話しはじめた。

「おねぇちゃんのことずっと側で

 見てきた私が言うんだよ・・・

 おねぇちゃんは圭さんしか見てないよ。

 毎日、ここに・・・

 ほんとに1日だって休まずにここに

 通ったのになんでわかってあげないの?」


「それは・・・自分のせいでこうなったって

 彼女は自分を責めてたんじゃないのかな?

 彼女は責任感が強いから・・・・

 俺は彼女を縛り付けてしまって・・・」

俺はなぜか苺ちゃんに自分の今の思いを

話していた。
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