キャンディ☆
「かっこいいかっこ悪いは

 自分で決めることじゃないんだよ。

 みんなにかっこ悪いって思われても

 おねぇちゃんだけが、あんたを

 かっこいいって言えばいいんじゃないの?」


「苺ちゃん・・・・」


彼女はもぅ涙をこぼしていた。

彼女の姉を思う気持ちがとっても優しくて

見た目が変わっても、あの頃と変わらず

苺ちゃんはかわいい妹だった。


「ありがとう」

こんなにも素直に俺はそう言えた。

「かっこ悪いな・・俺」

「超・かっこ悪いよ・・・・

 そんなとこでいつまでも寝てるなんて

 超・かっこ悪い・・・

 早く、復帰しなよ。」


「うん」

俺は力強くうなずいた。

「で、就職の時はよろしくぅ~」

と言って苺ちゃんは笑った。

俺もつられて笑った。
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