キャンディ☆
俺はいつか俺に言ってくれた彼女の

言葉を彼女に向けて言った。

「そんな顔しないで・・・

 笑っていて・・・」

彼女の目から大きな涙の粒が流れて

床にぽとりと落ちた。


「俺は君のことが好きだ」

やっと言えた。

やっと、彼女の目を見て言えた。


「・・・んで?なんで今さら

 どうして目覚めた時にそう言って

 くれなかったの?」

彼女は涙でぐちゃぐちゃになりながら

そう言った。


「俺の話を聞いてくれる?」

そう言うと彼女は僕の横の椅子に

座ってうつむいた。


俺は昨日、ご両親が来たこと。

苺ちゃんと話したこと。

苺ちゃんから聞いた林檎ちゃんの想いのこと。


ゆっくりと彼女に話した。





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