キャンディ☆
その後、色んな話をした。

私は3年分を埋めれるように

がんばって話した。

彼は時折、質問してきたり相槌を

したりしながら、聞いてくれた。


こんなにも穏やかな日が来るなんて

信じられなかった。


近くで笑うあなたの笑顔がまぶしくて

クラクラしちゃうんだ。


「林檎ちゃんはモデル・・・

 がんばってたんだね」

「え?」

「昨日、お母さんが持ってきてくれてね」

と紙袋のほうへ目を向けた。

彼の目線の先にある紙袋は、見覚えのあるもので

その中には、私の切り抜きやらが

入っていた。


『お母さん、超・恥ずかしいよぉ』

「全部見たの?」

恐る恐る聞いてみると・・・

「うん!」

ニカっと笑って彼は答えた。

キュン

また、その笑顔が見れるなんて

うれしくて泣きそうだった。
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