キャンディ☆
お母さんも話に入ってきて


「そんなこんなどこにでもいるような子、

 モデルなんて無理無理」

と大げさに手のをひらひらした。


『ちょっとお母さん、言いすぎでないかい?』


と、私は少しふくれてみたが

両親はそれどころじゃないみたいで

気付いてもくれなかった。


「その普通が必要なんです。」

彼は真剣にそう言った。


あなたまで・・そんなことを言うんだぁ・・

ちょっとがっかりした私。

彼の説明はとてもわかりやすく

その声はとても落ち着いていて

内容を無視して聞いていたら、

私は寝てしまいそうなそんな落ち着いた

声で、とってもぶっとんだ話をしいていた。


彼の店はとても有名なせいで

くるお客さんは、セレブと呼ばれる部類の

人が多いこと。

そしてこれからのターゲットは

私のような普通な女の子だということ。


それには綺麗なモデルを使っても

意味がなく、素人のモデルを起用したいと

考えてること。





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