キャンディ☆
第31章

寂しいのは

私は留学の話をしてからは、ほんとに

少しの時間でも彼の側にいた。


それは彼が寂しがるからではなくて

ほんとに寂しいのは私の方。



だってずっと想い続けた人とやっと

結ばれて・・・

それなのに、私は留学までしたくて

欲張りすぎなのかな?


彼はきっと私の一生を面倒見るって

言ってくれる。

でもね、それじゃぁいやなんだ。


私は自分の足で立って生きて行きたいんだ。


でも、それは私の勝手なわがまま。



ずっと普通なことが嫌だった。

今も、きっと私は普通。

なんのとり得もないただの普通の人。


彼と釣り合う人になりたい。


それが留学することを決めた本当の

理由。


留学したぐらいで彼ほどの人に

釣り合う人間になれるなんて思ってない。


だって、彼は美容師としての才能もあって

お店の経営もできて・・・


でも、今の私じゃだめなんだ。

せめて少しでも近づきたい。

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