キャンディ☆

けじめ

私はもぅ1人どうしてもこの留学のことを

話さなきゃいけない人がいる。


そしてその人に会うことをちゃんと圭さんに

話さなきゃいけない。



「圭さん・・・」

「ん?」


「あのね、私ロビンに会おうと思うの」

「・・うん」

「留学のこと・・・最初に話してくれたのが

 ロビンだったんだ。

 だから・・ちゃんと伝えたくて」

「うん、わかるよ」

彼はそう言って天井を見つめていた。

私も彼の腕枕の中で同じ方を見た。


「やきもち焼いちゃう?」

「うん・・・めちゃくちゃ焼いちゃうよ」

「ん・・そっかぁ」

「でも、ロビンは俺にとっても親友だから」

「うん、ありがとう・・・」


彼の表情は見えない。

でもちゃんとわかるよ。

あなたは優しいからだめなんて言わない。

ごめんね、今日はその優しさに甘えさせて。
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