キャンディ☆
第33章

留学

とうとう私は留学する。

もぅ3日後には、飛行機に乗ってる。


ワクワクの気持ちと、新しい生活への

不安とでなかなか眠れない・・・。


色んなことを考えていると、どんどん目は

さえてしまって、もぅ日付も変わっていた。


暗い自分の部屋の布団の中で

携帯のディスプレーを見てみると

もぅ1時を過ぎていた。



でも、1度考えはじめればもぅ止まることもない。


私の頭の中は17歳のあの日まで

帰っていた。


あの日、学校に遅刻しなければ・・・

あの道を通らなければ・・・

信号に気付いていたら・・


あの日から、始まった私と圭さん。


私の人生はきっと、あの日が分かれ道だったと

そう思えるんだ。


普通な私が留学する日がくるなんて

きっとあの日に、圭さんに出会って

モデルになれて、色んな人に出会って

そしてメイキャップアーティストを

目指すことになった。


ねぇ、圭さん、私はあなたに感謝せずには

いられないよ。


私、今すごく充実してるんだもん。

こんなにも未来に期待せずには

いられないんだもん。


< 273 / 284 >

この作品をシェア

pagetop