キャンディ☆
プププププ・・・


何度か呼び出し音がなって

「もしもし?」

「圭さん、ごめんね・・・」

「ん。どうした?」

「うん、メール見てね・・・

 なんかうれしくって」

「そっか、メールで起こしちゃった?」

「うんん、まだ寝れてなかったから」

「そっかぁ・・・


 ちょっと話そうか?」


「うん」

「俺も今、林檎と話したかったんだ」

「うん、ありがとう」

携帯から聞こえる彼の声が、切なくて

うれしくて小さな息遣いにすらドキドキする。


「圭さん、私も大好きだよ」

「ん?!あ~メールの返事?」

照れてるのが電話越しでもわかる。

「俺も大好きだよ、林檎」

きっと今、照れてにやけてるんだろうな・・


「私のほうが、きっと大好きだよ」

「む?なんだよそれ。俺も負けてないぞ」

「無理無理、私のが、絶対大好きだもん。

 圭さん、完敗だよぉ」

「俺のが圧勝だって」

「あははは」

「笑ったから林檎の負けぇ~~~」

こんなつまんない会話が私に元気を

くれるんだ。

幸せすぎて気付かれないように泣いちゃうんだ。

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