キャンディ☆
最終章
広いホテルの会場でたくさんの人が

溢れていた。


司会の女性が

「大賞は、木下林檎さんです」

わぁ~っという歓声の中で

フラッシュの光が溢れていた。


「さぁ、どうぞ。」

司会の女性が会場の中で色んな方向を

見て林檎を探していた。


その姿と言葉に促されて1歩1歩

舞台に近づく。


それと同時に、たくさんのフラッシュが

またたかれた。



「おめでとうございます。今のお気持ちは?」

ありきたりな言葉をかけられて

一瞬、ひるんだ林檎だったが

その顔には自信とうれしさが満ち溢れていた。



「はい。ありがとうございます、

 まさかこんな素敵な賞をいただけるなんて

 まだ、信じられません」


「どなたにこの喜びを伝えたいですか?」


「はい、そうですね、私の夢をずっと

 応援してくれた家族と


 この道に進むきっかけになった親友の

 北田 尊さんと、

 私のとても大切な二階堂 圭さんに

 感謝の気持ちを伝えたいです」



 
< 280 / 284 >

この作品をシェア

pagetop