キャンディ☆
「キモイ・・・」

と正直に言うとロビンは笑ってやりすごした。


「まぁ、もどしてもいいんだけど・・

 けっこう気に入ってるのよ」

と、笑っていた。


「オカマの相手には飽きたことだし

 店でも見てくるよ」

と俺も冗談を言って部屋を出た。


店には常連客が数人いたので

俺は挨拶をしてまわった。


みんなセレブと呼ばれる人達だ。


『今回の件がうまくいけば

 ここにも林檎ちゃんのような普通な子が

 溢れてくれるといいんだけど・・』


セレブと呼ばれてるであろう人達は

うちの店の腕を信じてというよりも

名前だけのステータスのように

思っている。


ちゃんと腕で判断してもらえるぐらいの

美容師を揃えてる自信はある。


でも、名前だけで一人歩きを

始めたうちの店を変えたい・・・


それが今の俺の目標だ。


その為にも林檎ちゃんにはがんばって

もらわなくてわ・・・

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