キャンディ☆
1時間ほど店の中で過ごしていると

澪が俺を呼びにきた。


「愛しの林檎ちゃん、化けてるわよ」

とまた、嫌な笑みを浮かべながら

俺に耳打ちした。


「い・・愛しのっておい!!」

ムキになって思いの他

でかい声を出してしまって

みんなが俺に注目した。


いたたまれなくなって、澪に

連れられて部屋へと戻った。

部屋の中では林檎ちゃんとロビンが

なにやら騒いでいた。

そして彼女を見ると・・・


ロビンによって化粧をしてもらった彼女は

俺の予想以上にかわいかった。


俺の反応を待ってるのが

手にとるようにわかった。


ほんとは言葉になんてできなかったぐらい

見とれていたが、そんなことを

悟られてはまた、澪に冷やかされると

思い余裕ぶって

「俺の目に狂いはなかった」

なんて間抜けなことを言ってしまった。


だが彼女はうれしそうに

俺に微笑んだ。


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