キャンディ☆
今の彼女を残しておきたい衝動に

かられて写真を撮ろうと提案した。


変に思われるかと思ったが

意外にもみんな賛同してくれて

ちょっとした撮影会をした。


本格的なカメラはなかったので

ポラロイドで撮った。


絵が出てくるまでの時間すら

俺はもどかしい気持ちになっていた。


数枚撮った写真が見えてくるまでの

時間はさほどかかっていなかったが

待ちきれなかった。


写真がぼんやりと見えてきて

ワクワクしながら4人で見た。


その場にいた4人、全員が

写真の中で微笑む彼女に満足だった。


記念に1枚欲しいという彼女に

俺は2番目に気に入ったものを

渡した。


その写真をうれしそうにカバンへ

入れていた。


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