キャンディ☆
「なに食べたい?」

「おいしいもの!!」

と元気に答えたがほんとのところは

彼と一緒にご飯を食べれるなら

別になんでも良かった。


「ん~~そうだなぁ・・・・

 リッチなお祝いは撮影終わってからにして

 今日は、俺のおすすめでいい?」

と言って、にっこり笑いながら

エンジンをかけた。


「はい」

また、お祝いで撮影終わってからも

ご飯にいけるんだぁってことが

うれしかった。


彼が連れてきてくれたのは

小さなハンバーガー屋さん。


黄色い看板でチェーン店とは違う

個人でしているであろう名前が書いてあった。


「俺ね、ハワイで本場のハンバーガーに

 はまってね、それからチェーン店のは

 食べなくなったんだけど・・・

 ここのは、すげーうまいから」

とうれしそうに笑う彼。


キュン。


まぶしかった。

そこで食べたハンバーガーは

ほんとにおいしくて、いつも食べてる

チェーン店のものとはまったく別のものだった。


私はおいしいおいしいを連発してしまって

お店の人にも笑われてしまった。


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