キャンディ☆
林檎ちゃんもおそらく俺のことを

良くは思っている。

それは彼女の態度を見てれば

さすがに気付いていた。


でも、それは大人の男への憧れのような

そんなものだろうと思う。


だからこそ、彼女の前では

スマートな俺でいたかった。


つまらない意地を張っていた。


会いたい時に会うことが

こんなにも難しいなんて・・・

大人になると窮屈なことが増えるんだなぁ。


いつか林檎ちゃんと向き合えた時に

俺はプレゼントを考えている。


完全に貢ぐオヤジだ・・・


プレゼントはもぅ用意していた。


それはガラスのリンゴ。

あの自転車を買って林檎ちゃんを

送ったあとに実はもぅ1度

あの店まで戻って買っていたのだ。


その時はモデルの仕事が終わったときに

ご褒美にあげようぐらいに

軽い気持ちで買ってみたんだった。



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