キャンディ☆
1日中、ずっとだれかに見られてる。

それはけっこうキツイ・・・。


有名人になると親戚が増えるとかって

言うけど、まさにその状態で

話したことのない1年の時の

クラスメートや中学が一緒の子なんかに

まるで友達だったかのように

話しかけられた。


みんなすごいね~とか、うらやましいとか

がんばって~なんて言ってくれてた。


でも、翌日からは違っていた。


もちろん、そう話しかけてくれる子も

いるが、朝、下駄箱の中の

私の上履きは消えていた。


教室に入ると、置きっぱなしだった

教科書が破られていた。

落書きもされていた。


これはクラスメートがしたってこと。


正直、ショックだった。


廊下を歩けば、


「モデルって言っても大したことないじゃん。」


「どうせ体でも使って

 やらしてもらったんじゃないの?」


とか、誰が言ったのかはわからなにが

そんな声が聞こえてきた。


「気にすることないよ」

と明子と瞳は言ってくれた。


それだけが私の支えだったんだ。

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