キャンディ☆
次の日は、私の自転車・・・

圭さんに買ってもらった赤い自転車は

自転車置き場で、傷だらけにされていた。


それを見た私はずっと我慢してきた

涙があふれ出てしまった。


家へ帰る道の間、ずっと涙がこぼれ

続けた。


我慢したせいか・・家では心配を

かけたくないせいか・・

涙はどれだけ流してもいくらでも

溢れていた。


彼が言っていた覚悟っていうのが

こういうことだったんだと

このとき、初めて知った。


『守るって言ったじゃん・・・

 会いたいよぉ』


私は心の中で彼に助けを求めていた。


でも、私を助けに来てくれたのは

彼ではなかった。


家の前に背の高い人が立っているのが

見えた。



ロビンさんだった。

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