キャンディ☆
「やっと笑った!!」

ロビンさんの優しさがうれしかった。


「僕ですら、なんだか大騒ぎされてるから

 きっと林檎ちゃんはもっと、大変に

 なってるんじゃないかと思ったんだ」


運転席で前を見つめたまま

そう言ったロビンさんはとっても

素敵に見えて・・・


キュンってしてしまったんだ。


「今、僕にときめいたでしょ?」

とチラっと私に目線を向けて

意地悪な笑い顔をした。


「ときめいてない!!!」

私はおもいっきり否定した。

でも、ほんとはときめいたんだよ。

「ふ~~ん」

と言いながら、ロビンさんは

ニヤニヤしていた。


「でもさぁ、今話題の2人が

 ドライブなんて・・なかなかの

 スキャンダルじゃない?」

とロビンさんは言った。


もちろん、そんなことを言っても

私達に気付く人なんていないんだけど。


気付く人がいないのはなんだか

自分が有名になって悩んでいたことが

小さく見える気がした。


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