そのくちづけ、その運命
「あの、どうかしました?」
お客さんにそう声をかけられて、現実に引き戻される。
平静を装いつつも、私はかなり動揺していた。
男は苦手だ。声も無駄に大きいし、それに…
「あ、すみません。こちらのサンドウィッチ、からしマヨネーズはお付けしますか?」
注文を取り終え、厨房に戻ろうとすると、
先ほど来店した青年を樋口くんが接客しているのが目に入る。
なんだかとても親し気だ。
あぁ、樋口くんの友達だったのか。
妙に納得しながら、歩みを進める、
その途中、その人が不意にこちらを見た。
そして歩き際、ばっちりと目が合った、気がした。
気のせいだと思いたいけど…
ドク、ドク、と心臓が音を立て始める。
今、目が合った……!?
というか、見惚れてたのばれた!?
最悪………
しかし、さらに信じられないことが、次の瞬間起こった。
私の方を見たまま、ふっと笑ったのだ。
え?私?
微笑みかける相手私であってますか?
直接行って確認したくなったほどだ。
私はこの手の緊張感に慣れていない。
ドクドクドクドク……
お願い、はやく静まって……!!
心臓が激しく音を立て始めるのを感じながら、私は慌てて下を向き厨房へ向かう。
お客さんにそう声をかけられて、現実に引き戻される。
平静を装いつつも、私はかなり動揺していた。
男は苦手だ。声も無駄に大きいし、それに…
「あ、すみません。こちらのサンドウィッチ、からしマヨネーズはお付けしますか?」
注文を取り終え、厨房に戻ろうとすると、
先ほど来店した青年を樋口くんが接客しているのが目に入る。
なんだかとても親し気だ。
あぁ、樋口くんの友達だったのか。
妙に納得しながら、歩みを進める、
その途中、その人が不意にこちらを見た。
そして歩き際、ばっちりと目が合った、気がした。
気のせいだと思いたいけど…
ドク、ドク、と心臓が音を立て始める。
今、目が合った……!?
というか、見惚れてたのばれた!?
最悪………
しかし、さらに信じられないことが、次の瞬間起こった。
私の方を見たまま、ふっと笑ったのだ。
え?私?
微笑みかける相手私であってますか?
直接行って確認したくなったほどだ。
私はこの手の緊張感に慣れていない。
ドクドクドクドク……
お願い、はやく静まって……!!
心臓が激しく音を立て始めるのを感じながら、私は慌てて下を向き厨房へ向かう。