そのくちづけ、その運命
そのあと、結局包み隠さず文香に事の次第をすべて話すことにした。

大学までもう少し歩くし、朝といってももう10時をまわっていて周りに学生の姿もほとんどなかった。

今日の講義は10:30からだ。

文香はほーとかはーとか奇声を上げながら聞いていたが、
キスされてことを言ったときは目を文字通りまん丸くして驚いていた。

第一声は「まじか」だった。
そりゃもう、私もまじかって感じでしたよ。

そう言って二人でケラケラと笑った。


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