御垣守~あやどるの百人一首小説第1弾~
心臓が飛び出そうなほど鳴っている。


「んで...なに?話って...?」


考えていたセリフも、全部吹き飛んでしまった。


あたしはもうヤケクソで、思ったままの気持ちを言葉に出した。


「湖心...《御垣守》、だね」

「は?」


御垣守 衛士のたく火の夜は燃え
昼は消えつつ ものをこそ思え___。


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